ココロにチカラを

てらさん (Terra-Sun) の 余計なお世話

ココロにチカラを

【老子 第39章】「昔の一を得たる者は」

「老子に学ぶ」シリーズ

「老子」を読みながら、そこで学んだ事や感じた事について書いてます。

今回は 第39章です。

※本記事は「老子の解説」ではありません。あくまでも僕が読んで感じた主観的な「思うこと」を書きます。身勝手で主観的で間違った解釈が含まれている事も、当然あります。

そんな部分は、是非とも温かい目で「スルー」して頂ければ、助かります。※

 

Start [老子 第39章]

さて、どんな事が書いてあるのでしょうか…

 

昔の一を得たる者は、

天は一を得て以て清く、

地は一を得て以て寧く、

神は一を得て以て霊く、

谷は一を得て以て盈ち、

万物は一を得て以て生じ、

侯王は一を得て以て天下の貞と為る。

其れ之を致すや、

天は清きことやむ無からば、

将た恐らくは裂けんと謂う。

地は寧きことやむ無からば、

将た恐らくは発れんと謂う。

神は霊きことやむ無からば、

将た恐らくは歇まんと謂う。

谷ほ盈つることやむ無からば、

将た恐らくは竭きんと謂う。

万物は生ずることやむ無からば、

将た恐らくは滅びんと謂う。

侯王は貴高なることやむ無からば、

将た恐らくは蹶れんと謂う。

故に貴は賤を以て本と為し、

高は下を以て基と為す。

是を以て侯王は、

自ら孤・寡・不穀と謂う。

此れ其れ賤を以て本と為す耶、

非なる乎。

故に、数しば誉むるを致さば誉無し。

琭琭たる玉の如きを欲せず、

珞珞たる石の如からん。

 

老子 第39章

 
f:id:yukihori-oyaji:20171201073838j:image

 

うーん…

今回も長文がズッシリと、こたえます。。。

 

こんな意味かな…

 昔から有る「一」っていうモノを得たら…

「天」は清くなって、

「地」は安定して、

「神」は霊妙 になって、

「谷」は満ち溢れて、

「万物」は生きて、

「王侯」は天下の頭になった。  

天が清く無いと、裂けちゃうし

地が安定して無いと、崩れてしまうし、  

神が霊妙で無いと、力を失うだろうし、

谷が満たされなければ、枯れるだろうし、 

万物が生育できないと、皆死ぬだろうし、  

王様が地位を保て無いと、国は滅びてしまうよね。  

身分の高い人は、

身分の低い人を根本にしているし、

高いモノは低いモノを基礎としているんだ。  

だから、王様は昔から自分の事を自虐的に

「孤児」とか「独り者」とか「不幸」とか

言ってきたんだと思うよ。

だから沢山の栄誉を求めると、

かえって栄誉は無くなるんだ。

キレイな宝石になろうとしなくても

ありふれた普通の石でも全然OKなんだよね。

 

つまり

今回、僕はこの章で…

 

欲張っちゃあダメ

 

…と言う事が大切なのね、と感じました。

 

 

 

最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。